今年も残すところ1ヶ月余り、一日一日が駆け足で過ぎ去っていくようです。

11月下旬、学校では定時制の後期中間試験が終わったところ、通信制では残りわずかになった後期スクーリングやレポートの締切に生徒の皆さんが真剣に取り組んでいるところです。

さて、もう1ヶ月も前になりますが、第12回学園祭が行われました。今年もコロナ禍のため、生徒と教職員のみで行う碧雲祭です。しかし、昨年度は中止になった芸術鑑賞、種類の増えた体験教室と、内容は一層充実していたように思います。

今年の碧雲祭のテーマは「RING~人と人がつながる碧雲祭~」でした。オンラインで人とつながることは増えましたが、画面越しでは相手を生身の存在として確かに感じられず、もどかしく思うことがあります。そのなかで、学習時間の異なる定時制の人たち、加えて40名弱の通信制の人たちが同じ時間、同じ空間に集まって学園祭を楽しんだというのは貴重な経験になったと思います。同じ一つの目標にむかって協力したことが、今後新たな人とのつながりにつながっていくのではないでしょうか。

今年の碧雲祭では、近隣のお店にブラジル料理やパンを販売してもらいました。どちらも初めての出店でしたが、ブラジル料理店は本校保護者の方のつながりでご縁ができ、パン屋さんは「メイシコウカン 宍チャレ」で本校教員が出会ったことがきっかけでした。「宍チャレ」とは本校卒業生が、宍道町の方と宍道高生をつなげたいという思いで企画してくれた名刺交換会です。ある日の一回の出会いがこのように確かなつながりという線になっていくありがたさを思います。

学園祭は終わりましたが、そこで生まれたつながりが学校生活を豊かにしてくれることを願っています。