学校長の部屋
校長メッセージ(校長室より)
令和5年も残すところ10日あまりとなりましたが、どんな1年だったでしょうか。
夏休み以降、地域に出かけていってのボランティア活動や、4年次生は進学・就職に向けての取り組みなど、様々な場面で皆さんの頑張りを目にする機会が多くありました。その中でも、『煌星~一人一人が煌めくステージ~』をテーマに行われた碧雲祭では、準備から本番・片付けまで実行委員の皆さんを中心に、全校生徒が一丸となって盛り上げてくれました。一人一人が煌めいた3日間であり、場面、場面での皆さんの笑顔がとても印象に残りました。もう一つは、「多文化共生を考える日」でのCLD生の発表です。人前で話をすることは緊張とともにプレッシャーもあったと思いますが、実に堂々と、わかりやすい発表であり、それぞれの文化を尊重する気持ちが表れていて、それが聞き手である私たちにも伝ってきました。
さて、宍道高校での生活の中で、皆さんに身につけてもらいたい力について話をします。
1つ目は知識の活用です。AIが進展する世界においては今日学んだ知識が明日も役立つとは限りません。ですから学んだことを丸暗記するのではなく、身近な出来事と関連付けて考えたり、他の教科との関わりを考えたりするなど、学んだ知識を使って物事を考えるようにしてください。中でも大切なのが、学んだことに対して「疑問を持つ」ことです。授業で習ったことをそのまま鵜呑みにするのではなく、「どうしてそうなるのか」と一度立ち止まって考え、自分で調べたり、先生に質問したりして確認してください。そうすることで知識が自分のものとなります。
2つ目はソーシャルスキル。ソーシャルスキルとは他者と互いに協力し合える力です。それができる集団では、一人ひとりの自尊感情が高まり、自分を信じる力も高まるため、一人ひとりが能力を発揮できるようになります。碧雲祭や地域活動などに協力して取り組んだ皆さん中には、ソーシャルスキルが着実に育まれています。その力をさらに伸ばしてください。そして、このスキルを育む基になるのが「異なるものに対する理解と寛容の精神」です。他者に対する「理解と寛容」が皆さん自身を成長させるということを心にとめておいてください。
1月2月は、卒業、進級に向けて大事な2か月です。年明け、皆さんがまた新たな気持ちで元気に登校するのを待っています。
よい年を迎えてください。
グランドデザイン
令和5年度スクールポリシー
1.《本校のミッション》
生徒一人ひとりが、色々な人のなかで、つながったり、見つけたり、学びあったりしながら、『自分らしい生き方をデザイン』していくことを後押しする。
「発見 敬愛 自律」の校訓のもと、多様な学習履歴、学習動機をもつ生徒のニーズに対応したきめ細かな教育活動を通して、生徒一人ひとりが、自分らしい生き方を発見し、さまざまな人と関係を築く力をつけ、社会的自立を果たしていくことを目指します。
《目指す生徒像》
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- 主体的に学ぶ意欲をもち、自分らしさを生かすことができる生徒
- 社会とのつながりのなかで、自ら考え行動し、協働できる生徒
- 自然や文化を愛し、自分と多様な他者をともに大切にできる生徒
2. R5年度 重点的な取組
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- ICTを活用した教育活動の質の向上と業務の効率化
教職員のスキル向上のための研修 - 「みずうみのかぜ」を活用した地域との連携・協働の推進
鼓動芸術祭(町民文化祭)への参加
まなびのキセキ☆発表会での取組発表 - 人権・同和教育の推進、環境整備
CLD生の入学から卒業までの体制構築(3年目)
人権教育実践モデル校としての取組(1年目)
- ICTを活用した教育活動の質の向上と業務の効率化
3. 教育課程編成・実施方針
- 多様な学習ニーズに応え、主体的に学ぶ意欲を育成し、学力の向上を図る。
① ICTの教職員研修と実践例の蓄積
② 「わかる」「受けてよかった」と思う授業の実践に向け、授業改善を推進
③ R5年度開講の新科目も含め、観点別学習評価の実施と検証
④ CLD科目の指導及び卒業に向けた校内体制の研究 - 自己理解、自己決定の機会を工夫し、社会的自立に向けキャリア教育を推進する。
① CCPの取組の継続
② キャリアパスポートの有効活用
③ 適切な進路情報の提供と個々の進路実現に向けた支援
- 安全で安心できる環境をつくる。
① さまざまな立場の人による全校体制での生徒の見守り
② 生徒に係る情報の適切で有効な共有(生徒支援委員会、通M、定M、年次会等)
③ ルール、マナーを守る規範意識の涵養と多目的ホールの有効活用
- 多様な人と協働する場を支援する。
① 鼓動芸術祭への参加、発表
② 「まなびのキセキ☆発表会」等での発信、意見交換等