9月28日(水)に「多文化共生を考える日」の活動を行いました。【午前の部】【午後の部】の2部制で実施し、生徒や教職員が共に「多文化共生」について考えました。

オープニングでは、担当教員から宍道高校は昨年度から外国ルーツ生の受入重点校としての取り組みを始めたこと、「多文化共生」を楽しむためのポイント等の話がありました。続いて行われた「ブラジル・ポルトガル語を楽しもう」「中国・中国語を楽しもう」のコーナーでは、外国ルーツ生と日本語指導員の教員がプレゼンターとなり、文化や言語紹介、クイズなどを行いました。

ブラジル・ポルトガル語を楽しもうブラジル・ポルトガル語を楽しもう
中国・中国語を楽しもう中国・中国語を楽しもう

「外国ルーツ生の生活体験発表」では、4年次生の平田アナさんが、「ここまでの道」という演題で発表してくれました。外国ルーツ生としての自分自身のつらい過去をふりかえりながら、これから私たちがどうあるべきかを語ってくれました。「相手の弱さを思いやることでお互いが頑張っていけます。一人一人が思いやりの心で人と接することで、救われる人がたくさんいるのです。そこに外国人、日本人という区別はありません。言葉が通じない相手、文化が違う相手でも、されたら嫌なことは分かるはずです。されたら嬉しいことも分かると思います。周りの人の思いやアイデンティティを尊重することが“多文化共生”につながっていくのだと思います。」というアナさんの言葉は、説得力がありました。発表後には、アナさんの勇気と素晴らしい発表に対して、会場から大きな拍手が起こりました。

外国ルーツ生の生活体験発表外国ルーツ生の生活体験発表

JICAの事業説明や、ブラジルからの研修員の方のトークセッションもありました。

トークセッショントークセッション

後半は、各年次、課程に分かれ、異文化体験ゲーム“バーンガ”を行いました。異文化に接した時の心の戸惑い等を体験できる活動に、教員も生徒も真剣に取り組んでいました。“バーンガ”を体験した後、青年海外協力隊の体験談を話していただきました。カンボジア、トンガ、ウズベキスタン、エクアドル、ホンジュラスのお話を聞き、異文化・多文化を満喫した一日となりました。

青年海外協力隊の体験談青年海外協力隊の体験談

お昼の時間帯には、「多文化ランチ」と題して、様々な国の飲食物の販売が行われ、にぎわいました。

多文化ランチ多文化ランチ
多文化ランチ多文化ランチ